[パソコン作画編第11回]
移動と変形
 描き上がった作品の最終チェックをしていて、「この絵はもっと大きかったほうがよかった…」とか「人物をもっと右にしたほうがよかった…」なんてこともよくあります。アナログ作画ですと、まるまる1コマ、ときには1ページ描き直しになりますが、パソコン作画ならば、画像の一部を移動させたり、変形させたりすることで対処できます。今回はそんな便利な機能について、例を挙げながら紹介しましょう。

●例1:サッカーシーン

 サンプルは下の絵です。サッカーのシーンですが、ボールが小さすぎますね。このサッカーボールを大きくしてみます。まず選択範囲を決め、「編集」から「移動と変形」を選択するか、選択範囲ランチャーから移動と変形の画面に移動します。
 移動変形画面です。プロパティの所に「移動と変形」の項目ができ、そこから色々と画像を変形できます。小さなボックス印を動かして拡大させます。
 ボールを拡大し、上に移動しました。(ちょっとキャラの目線を変えて)手前からボールが飛んできているシーンにしてみました。小さい画像を大きくすると、やはり線の質は若干落ちます。
 絵に変化をつけたいのでキャラを少し傾けてみます。「回転」という機能を使いますが、まずは回転させたいキャラクターを投げなわ選択ツールで囲みます。
 キャラクターを回転させました。動きを感じさせる絵になりました。
 こちらは「ゆがみ」を使ってみた画面です。使いどころが難しい機能ですが、めまいなどで映像がゆがむ瞬間などを表現するのに効果的かもしれません。
 絵の左右を反転させることもできます。左右ページを間違えた場合、またデッサンがおかしくないかチェックしたい、などのときに重宝しそうですね。

●例2:建物

 今度は建物を変形してみましょう。これは変形前のものです。
 「遠近法」という処理です。上の角を移動すると、もう一方の辺も同じように対称的に変化します。下からあおったようなアングルで、ビルをより高く見せるために使ってみました。
 こちらは「自由変形」を使った画面です。これを使っても遠近感を増す処理ができますが、この画面は上の方が大きい変なビルの形にしてみました。ギャグマンガっぽくデフォルメしたような形ですね。
 あまり極端に変形や拡大などを使うと、画像が荒れる可能性があります。なるべく小変形にとどめるのがコツです。

 さて次回でパソコン作画編は最後になります。ファイルの書き出し方やプリントアウトについてお話ししたいと思います。お楽しみに!(7月22日(火)更新予定)
サンプルまんが作成 (C)十神 真
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