[実践:めざせ!受賞編第16回]
ペン入れ(2)
 今回はペン入れの順番について紹介しましょう。必ずこの手順のとおりにしないといけないわけではありませんが、プロの多くの方は基本的にこの順番でペン入れしていきます。

●この順番でペンを入れよう

[1]下描きの終わった原稿

 前回でもサンプルとしてとりあげた原稿です。これがどのようにペン入れされていくのか紹介します。

[2]まずはワク線を引く

 最初に0.8mmのサインペンなどですべてのワク線を引いてしまいます。一番最初にワク線を引くのは、絵をどこまで描くかの基準を決めるためです。ワク線を後回しにしてしまうと、あとでワク線から絵がはみ出すことが多く、修正が大変です。なお、ワク線を引くときには、すべてのコマの横線だけまとめて引いてから、次に縦線を引いてゆくという手順になります。

[3]人物の主線を入れる

 次にGペンなどで各コマの人物だけを描きます。このとき、人物でも背景のような扱いになるシーンではここではペン入れをせずに、後の背景を描くときに入れることもあります。

[4]フキダシを描く

 セリフの入るフキダシを入れます。なお描き文字はこの段階で入れましたが、人物にかかる場合は 主線を入れる前に入れることもありますし、背景の後に入れることもあります。

[5]背景などを入れる

 最後に背景や効果線などを入れます。これでペン入れは完了です。
 ペン入れ順番の鉄則は、
『手前にあるものから描いてゆく』
そして
『同じ種類のペンで描けるものは一気に描く』
です。
 どちらも修正の手間をより少なくして効率的に描くためです。プロの作家さんは多くのアシスタントさんと作画しますから、分業が徹底していて、ここで紹介したような手順を流れ作業的にやっていく場合が多いようですね。ただし、皆さん独自にこのほうが描きやすいという手順があるならば、それを優先させてもいいと思います。

 次回もペン入れの続きになります。サインペンや筆ペンなど便利な道具の使い方などについて紹介する予定です。お楽しみに!(9月18日(火)更新予定)

サンプルまんが作成 (C)十神 真
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