[実践:めざせ!受賞編第13回]
絵コンテ(ネーム)を描く
 以前の『ストーリーの作り方9』でも紹介しましたが、ストーリー構成が終わったら、絵コンテ(ネームと呼ぶこともあります)を作ります。構想の段階から、より具体的な表現へと進み、コマを割り、絵やセリフを入れた絵コンテで最終的なまんがの吟味をするわけです。この絵コンテが完成すれば、これ以降、大きな直しは基本的にはしません(絵の調整やセリフの変更などは原稿にペンを入れる段階でもあります)。絵コンテがまんが作りの最終的な、そしてこれから始まる作画の設計図となるのです。

●絵コンテの描き方

 絵コンテの基本は
[1]だいたいのコマ割りをすること
[2]フキダシ、セリフはしっかり入れること
[3]キャラクターの絵や背景はていねいに描く必要はない
(ただし絵の構図はわかるように)
[4]必ずページ数を入れる

といったところでしょうか。  プロのまんが家になって、編集者に絵コンテを見てもらう場合は、絵や背景を下書きに近いくらいまでに入れることもありますが、他人に見せるのでなければ、簡単な絵でもOKです。下に絵コンテの実例を紹介しましょう。
 このくらいの絵が入っていれば、まんがとしても読めますね。最初は練習にもなりますので、なるべく絵を描き入れるようにしてみましょう。
 なお絵コンテを描く紙ですが、専用の絵コンテ用紙をもっている作家さんもいれば、市販のノートに描く人、コピー用紙を使う人など様々です。描き方も含めて、要は本人にとって、描きやすく見やすいものであればなんでもいいのですが、まだ絵コンテになれていない場合は、実際のまんが雑誌と同じB5版のノートや紙に描くことをおすすめします。「このくらいのサイズのコマは、実際にはどう見えるか」判断しやすいからです。

●絵コンテは描き直すもの

 冒頭で「絵コンテはまんがの設計図」と紹介しましたが、設計図ならば、なるべく仕上がりに近いものを作ったほうが後の作画もスムーズです。プロの作家さんも完成度を高めるために、絵コンテを何度も描き直します。大きく構成からやり直すこともあれば、ページを入れ替えたり、1ページまるまる描き直したりも当たり前です。
 描き直すことが前提の絵コンテですから、下に紹介したような、バインダーやルーズリーフ、クリアブックなどを使うと効率的です。ページの入れ替えも楽ですし、描き足しや直しも新しい紙を追加すればいいのです。
 次回からは実際の作画に入っていきます。まずは下描きです。下描きを描くときのテクニックやコツをご紹介しましょう!(8月6日(月)更新予定)
サンプルまんが作成 (C)十神 真
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