[実践:めざせ!受賞編第7回]
ストーリーはどうやって作るのか?(7)
 今回はちょっと番外編っぽいのですが、キャラクターの名前についてお話ししてみたいと思います。人気コミックのキャラクターには印象的な名前がついています。それは憶えやすい名前であったり、呼びやすい名前であったり、イメージにぴったりの名前であったりいろいろですが、どうやって命名しているのでしょうか?

●キャラに名前をつけよう!

 プロの作家さんもキャラの名前には苦労するようです。連載の直前になっても主人公の名前が決まらないこともよくあります。まんがのタイトルが主人公の名前がらみであることも多いので、作家さんもとても慎重になっているのです。  既存の人気キャラの名前とかぶらず、音がよく、印象に残る…そんな名前をつけたい、と―――

姓名辞典や人名辞典を片っ端からあたる
友人など、知り合いの名前を拝借する
歴史上の人物や神話から拝借する(信長、卑弥呼、アキレス、アーサー、など)
自然現象や地名、動植物などの名前からとる(かすみ、おぼろ、摩耶、杏、など)
難読苗字からとってみる(小鳥遊=たかなし、四月一日=わたぬき、など)


などなど、いろいろなアプローチで気に入った名前を探しているようです。候補をいくつかあげて、さらに姓名判断などをして決める作家さんもいます。
 なお、名前を決める場合、苗字・名前・ニックネーム(あだ名)などをセットで考えるのが普通です。下のイラストのように、人間関係によってそのキャラへの呼び方が違うからです。
 このように使い分けるのが自然なのですが、あまり頻繁に呼び方を変えると、読者が混乱するかもしれません。なるべく最初にきちんとフルネームを印象づけるようにしたほうがいいでしょう。キャラの命名には制約はありませんが、名は体をあらわすといいます。印象的で素敵な名前をつけてあげてください。

●キャッチフレーズをつけてみる

 キャラの名前とは別に、その性格やビジュアル、特徴的な持ち物などをあらわすキャッチフレーズでキャラを呼ぶこともおもしろいと思います。例えば、

"音速の貴公子"=アイルトン・セナ
"赤い彗星"=シャア・アズナブル
"鉄血宰相"=ビスマルク


などですね。キャッチフレーズだけで、そのイメージや特徴がわかるので名前に代わる呼び方として重宝します。ライトノベルなどでは、ビジュアルのイメージをおぎなう意味で、よく登場しますが、かっこいいキャッチフレーズができれば、そのキャラはより印象的になります。
 イラストでは、少年の持つ剣の名前をキャッチフレーズにした例です。使いどころが難しいのですが、効果的なシーンで入ると、かっこいいですね。

 さて、次回はストーリーの構成についてです。どの順番でどんなエピソードを連ねるか、効果的な構成とはどんなものなのか? ご紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!(5月7日(月)更新予定)
サンプルまんが作成 (C)十神 真
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