[実践:めざせ!受賞編第6回]
ストーリーはどうやって作るのか?(6)
 キャラクター創りの続きになります。前回お話ししたキャラの設定や性格づけと並行して、キャラのビジュアル(見た目)を考えることは、とても大切なことです。キャラの第一印象はビジュアルに左右されるからです。いかに目立ち、印象に残るキャラを創るか、今回はそんな過程についてお話しをしてみたいと想います。

●キャラクターのラフスケッチを描いてみる

 主要なキャラごとに顔の表情や全身、いろいろなポーズなどを描いてみます。ラフスケッチという作業です。あなたが考えるそのキャラの魅力や特徴・設定をイメージした絵を描いてみましょう。
「服をもっと派手にしないと、目立たないかな…」
「髪型が他のキャラをかぶるから、変えよう…」
「アクションのときは必ず、風で服がなびくようにしよう…」
など、納得がいくまで考えてください。

 ポイントとしては、
[1]まず、ぱっと見で印象的か?
[2]アクションシーンなどで動かしたときにかっこいいか?
[3]アップ・ロングで目立つか? 他のキャラと区別できるか?
[4]そのキャラの名前やニックネーム、言動に合っているか?


などでしょうか。もちろん他にも細かいポイントはたくさんあるのですが、とにかく目立つか、存在感があるか、が大切です。プロの作家さんはこのラフスケッチをとても大切にします。ぱっと見ただけで忘れられないキャラを創るというだけでなく、そのイメージからストーリーをさらにふくらませていったりもするのです。

●キャラ表を創ってみよう

 キャラ表というのは、主要なキャラを一枚の絵にならべて描き、バランスや差別化を検討するものです。ラフスケッチを経て、各キャラが決まったら、立ちポーズで並べてみます。集合写真のような感じですね。
 どうでしょうか? 主人公を目立たせるあまり、他のキャラから浮いてないでしょうか?
 逆に体型や身長が似通って差別化できていないようなことはありませんか? 実は32ページ読み切りくらいのキャラ数では、キャラ表を描かないことも多いのですが、キャラ全体を見渡す意味でも一度描いてみることをおすすめします。もしバランスが悪いようでしたら、ラフスケッテに戻って、キャラのビジュアルを考え直してみましょう。

 キャラのラフスケッチやキャラ表は、アニメやまんがの連載企画書には必ず添付されています。人に見せ、その面白さを伝えるためです。新人コミック大賞に応募するまんがを描く場合には、絶対必要な過程ではありません。自分がわかっていればいいのですから。でも、キャラを創るときにはとても役に立ちます。ノートになぐり描きのようなものでもかまいませんから、ぜひ試してみてください。

 次回はキャラクターのネーミングなど、キャラ創りのポイント・エトセトラについてです。お楽しみに!(4月16日(月)更新予定)
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