[初級編第3回]
"これだけあれば、まんがが描ける"
道具をそろえよう!その1

●まんがに必要な道具

 今回は、まんがを描くために必要最低限の道具を2回にわけて紹介します。最初はこれだけそろえれば十分でしょう。他に便利な道具や素材もありますが、それは中級編以降でお話しします。  さて、道具にはダメになったり、減ったりしたら買い直す消耗品と、ほとんどずっと使える一生モノがあります。まんが道具を買うコツとしては
●消耗品は、とりあえず何を選んでもでもいい
●一生モノは、価格の高いものを購入したほうがいい

ということでしょうか。  ペン先やインクなどの消耗品は価格も安めなので、使ってみて自分に合わないなと思えば、買い換えも容易です。しかし定規などは、きちんと使えば一生モノです。まんが制作にはそれほどの精度は要求されませんが、なるべくいいものを購入したほうがいいでしょう。 では、それぞれの道具を紹介しましょう。

1)ペン先

ペン先  まんがで線を描くための基本的な道具です。これを2)のペン軸にはめ、3)のインクをつけて、線を描きます。さまざまな種類のペン先がありますが、とりあえず写真の2種類があればいいと思います。写真左がGペン、右が丸ペンです。

 Gペンは、おもに人物を描くときに使います。ペンを紙に押しつける時の角度や力で、太い線になったり、細い線になったりしますから、線に表情がつけやすいペンです。まずはこのペンで練習しましょう。
 丸ペンは、背景など線幅のそろった細い線を描くときに使います。きれいな細い線が描けるので、少女まんがなどでは人物もこのペンだけで作画する作家さんもいるようです。
 両方のペン先とも、数社から発売されています。描き味が微妙に異なるようですが、最初はどれを選んでもそう変わりません。買ったばかりの新品には、サビ止めにオイルが塗られていたりしますから、まずはティッシュなどできれいにふきとってから使いましょう。
●Gペン先:60円くらい
●丸ペン先:90円くらい

 なお、ペン先は消耗品です。使っているうちに先がすり減ったり、先端が開いて細い線が描けなくなってきたら交換時です。

2)ペン軸

 ペン先をはめて、下の写真のように使います。ペン先によって使用するペン軸は変わります。Gペンなどは右写真の下のタイプを、丸ペンは上のタイプを使います。ペン先をはめ、グラグラしないことが最低条件です。また握った時の感触も大切です。ただ人間の手や指は千差万別ですから、そうそうぴったりな製品があるはずもないので、既製品に慣れることも必要です。作家さんは、自分が使いやすいようにテープを巻いたり、ゴム製のサポーターをはめたりしているようです。
ペン軸
●フリーサイズペン軸:250円くらい
●丸ペン軸:200円くらい

3)インク

インク  ペン先に適量つけて、線などを描くためのものです。昔は「製図用インク」派と「墨汁」派に分かれていましたが、現在は製図用インクを使用する作家さんが多いようです。またまんが専用のインクも発売されています。インク選びは使用する原稿用紙との相性もあるので、できれば何社かのインクを試した上で、最終的に使用するインクを決めるとよいでしょう。  写真で紹介したのは、まんが制作によく使われるパイロット社製の製図用インク(写真左)と、アイシーのコミックスーパーブラック(写真右)です。どちらも乾くと耐水性になります。
●製図用インク:500円くらい
●まんが用インク:500円くらい

4)修正液

修正液  ホワイトとも呼びます。はみだした線をこれで消したりする時に使います。以前はポスターカラーの白を使うことが多かったのですが、今ではいくつかの便利な修正液が発売されています。  写真の左は、コミック専用の修正用白インクです。筆を使って修正するタイプです。使用後、筆を洗わないといけないので面倒くさいのですが、微妙な修正作業が必要なときに重宝します。右は刷毛(はけ)のついた油性の修正液です。手軽に使えるので愛用している作家さんも多いようです。ただし、細かい修正には向かない(慣れればできますが…)、インクとの相性が出ることがある、ので注意。
●修正用白インク:200円くらい
●油性修正液:400円くらい

 なお、こういったまんが用の道具は、ユザワヤなど大手の手芸専門店や画材店・文具店で手に入ります。もし近くにお店がないようでしたら、インターネットの通販ショップで購入しましょう。
 次回は道具の紹介その2です。原稿用紙や定規、サインペンなどの紹介です。お楽しみに!(7月10日(月)更新予定)

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