[初級編第2回]
1ページのまんがが描き上がるまで

●まんがを描く流れ

 第2回は、まんがを描く流れについて紹介しようと思います。どういう順番でまんがを描くかは作家さんによって微妙な違いはありますが、おおまかに整理すると、次の4つのステップになります。
1)絵コンテを描く
2)下描きを描く
3)ペン入れ
4)仕上げ
 サンプルまんがを例に、この各ステップを見ていきましょう。 060612a.jpg

1)絵コンテを描く

 これから描くまんがの設計図です。絵コンテではなく、ネームと呼ぶこともあります。ノートなどにおおざっぱにコマを割って(コマの大きさや配置を決めることを"コマ割り"といいます)、人物やセリフを入れ、コマの大きさなどはどうか? この場面でいいのか? セリフは? などの検討をします。まんがを描くときに一番大切なのがこの段階です。プロの作家さんもこの絵コンテに時間をかけ、おもしろいまんがにしようと悩みます。また、最初に文章であらすじを書いて、おおまかな話の流れを決めてから、絵コンテにとりかかる作家さんもいます。 060612b.jpg

2)下描きを描く

絵コンテが決まったら、それにそって原稿用紙に鉛筆で絵を描きます。次のペン入れのための下準備です。この下描きをなぞるようにペンを入れていきますので、なるべく薄く描きましょう。使う鉛筆ですが、硬いと原稿用紙に跡がついたりしますし、柔らかすぎると消すときに汚れるので、HB~2Bくらいがいいと思います。また、あまりにていねいに絵を入れてしまうと、ゴチャゴチャしてペンを入れづらくなりますから、サンプル画のように人物中心に描くくらいでちょうどいいでしょう。 060612c.jpg

3)ペン入れ

 下描きの鉛筆線をガイドにして、インクとペンで線を描いていきます。まず基準となるコマのワク線を入れ、人物を描き、最後に背景や効果線を描き入れます。その後、下描きで入れた鉛筆の線を消しゴムできれいに消します。 060612d.jpg

4)仕上げ

 最後は仕上げです。ベタを塗ったり、トーンを貼ったりします。また線のはみだしや失敗がある箇所を修正液などで修正します。この後、フキダシにセリフを鉛筆で記入して完成です。

 以上が、まんがを描く基本的な流れです。32ページのまんがを描くのであれば、まず32ページ分の絵コンテを描き、32ページの下描きを描く…といった具合にステップごとに進めていきます。ただ、プロの作家さんの場合は時間との闘いになりますから、自分に合った流れを決めて、ペン入れ、仕上げを1ページずつこなしていく人もいるようですね。

 次回は、"これだけあれば、まんがが描ける"道具の紹介です。(6月26日(月)更新予定)お楽しみに!

サンプルまんが作成 (C)十神 真

調べたい言葉を入力しよう!
(C) Shogakukan All rights reserved.